ゴロデラを最安値でお届け。
ゴロデラの注目情報
もしも「ゴロウ・デラックス」を見て
呉座先生の「応仁の乱」を購入し
読み始めたはいいけれど序盤ですでに挫折しそう…なんていう方がいらっしゃいましたら
もしかして少しだけお力になれるのでは、と思いまして
よろしかったらちょっとだけお付き合い下さいませ
まず、肩の力を抜くことをおススメします
人間関係とか
社会情勢とか
必死になって把握しようと思わない方が良いです
だって巻末の「主要参考文献」を見てくださいよ
これだけの量を読みこなした人が書いてるんですよ?
しかも「主要」って言ってるわけですし
背後には膨大な資料があるわけでしょう?
人名索引見ただけでも「ムリ!」ってなりますから
「覚えよう」と言う努力は早々に放棄して
本当に覚えるべき人物名は次第に淘汰されてくるので、それまで力技で読み続けてください
ポイントはあまり時間をかけ過ぎないこと
スピード重視でとにかく読む(名前の読み方とか後でいいから!)
いいじゃないですか、今まで知らないことだらけだったんだもん
新しい知識が1個でも2個でも増えれば
私なんて1章読みながら
「おい、坊主めっちゃ戦ってんぞ。ここは法王庁か!」ってな感じでしたもの
2章後半まで来ればもうこっちのものですから
加速度ついて読み切れると思います
それでも息切れしそうになったらとりあえず「あとがき」を先に読むと一度すっきりまとまるかもしれません
実はこの本、ちょっと前から興味があって、「ゴロデラ」の課題図書になると聞いて、発表になるのを待ってから三省堂池袋店さんで購入しました
この時代、訳あって興味を持ち、でも深入りしたくなかったのです
理由は「一休さん」
昭和のおともだちならきっと知っているあのアニメです
小さい頃に始まって、ずいぶん長く続いていたらしいのですが自分が見ていたのは最初の数年なのかな?
ある時ふと「一休さんに出てくる将軍様って足利義満だったっけ?」と気になり、小学校の学級文庫にあった「一休さん」の伝記を借りて読んでみたところ…
一休宗純のあまりの破天荒さと世紀末的な時代背景の暗さに衝撃を受け、「これ以上この時代に深入りすると、あの可愛かった「一休さん」のイメージが崩れてしまう…」とそっと身を引いたのでした
思い出してみるとアニメの「一休さん」も結構暗い話が多かったんですよね
「応仁の乱」に一休さんは出て来ませんが、読んでみて「そりゃあ一休さんも正月早々首からどくろぶら下げて托鉢しちゃうわ~」と納得しました(伝記は村人に石をぶつけられる場面で終っていました)
かと思うと「応仁の乱」では雅やかな貴族趣味が登場し、茶の湯の文化が花開く予兆が感じられたりしてまた味わい深い
どいつもこいつもいい加減にしやがれ!と一喝したくなりつつも
「歴史にもしもはないけれど、この時代にさえ生まれなければこの人も…」なんて同情したくなったり
読み終わってもすっきり理解なんてとても言えませんが、読んでよかったおススメの1冊です!